本研究会では、日本における言語的不公正を実証的に検討します。初年度は、琉球諸語を主な対象に、教育・社会的態度・行政施策などの事例を分野横断で収集・共有し、「論点マップ」として整理することを目指します。
本研究会は日本言語学会の特設研究会として承認され、2026年10月から活動を開始します。
お知らせ
第1回研究会 キックオフ集会
- 日時:2026年11月2日(月)19:00〜20:30
- 開催形式:オンライン
- 会場:Zoomミーティングのリンクを研究会数日前にメールで共有します。
- アジェンダ:研究会の趣旨説明、研究会メンバーの自己紹介と各自の専門分野からの問題提起、第2回以降のテーマと話題提供者を検討、事例収集作業のテンプレートを検討
- 参加費:無料
- 参加方法:どなたでも傍聴・参加いただけます。参加をご希望の方は以下の参加申し込みフォームからお申し込みください。
▶ 申し込みフォーム - 参加申し込み締切:10月30日 17:00
- 情報保障:本研究会では、参加にあたって情報保障を必要とされる方への対応に努めます。準備の都合上、開催日の2週間前までに上記申し込みフォームからお知らせいただけますと助かります。できる限り対応いたしますが、通訳者の手配状況や予算等の事情により、ご希望のすべてにお応えできない場合があります。その際は、代替の方法をご相談させていただきます。
言語的不公正とは
言語的不公正とは、伝達の負担・信用性の判断・資源へのアクセスなどが、言語にもとづき体系的に不利に配分されている状態を指します。この観点は、教育・雇用・メディア・司法・医療・行政手続といった制度的場面から、窓口での応対、近隣づきあいといった日常生活の細部、さらには言語学者自身の調査・研究の実践にまで関わりうるものです。
取り組み
本研究会では、2026年10月〜2027年9月の1年間に、次の二つの作業に取り組む予定です。
- 事例の収集と共有:琉球諸語における言語的不公正が現れる場面(教育、社会的態度、行政・条例、当事者の経験など)について、構成員および外部講師の知見をもとに事例を収集・共有します。
- 論点の切り分け:収集した事例を整理し、「論点マップ」として可視化します。
本研究会は、法制度への提言そのものを目的とはせず、その手前にある実証的な基盤づくりを目指します。言語的不公正の実態を可視化し、論点の整理から始めます。将来の学際的な議論に耐えうる知的基盤を、日本言語学会コミュニティの中で育てることをめざします。
なお、本研究会は特定の地域・立場を代表するものではありません。本研究会でなされる言説の学問的妥当性は、日本言語学会が保障するものではありません。
研究会情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 言語的不公正 研究会 / Linguistic Injustice SIG |
| 位置づけ | 日本言語学会 特設研究会(Special Interest Group) |
| 活動開始 | 2026年10月 |
| 活動期間 | 1年間(最大2回まで更新可) |
| 代表者 | 中川奈津子・折田奈甫 |
この特設研究会は日本言語学会が設ける下部組織で、学会誌や大会では取り上げられにくいテーマや萌芽的な問題意識を、公開の場で試行錯誤しながら育てることを目的としています。本研究会の研究集会は原則公開で、部外者の傍聴・参加を受け入れます。
メンバー(五十音順)
| 氏名 | 所属機関 | 専門分野 |
|---|---|---|
| 庵功雄 | 一橋大学国際教育交流センター | 日本語学、「やさしい日本語」 |
| 折田奈甫(共同代表) | 早稲田大学 | 心理言語学 |
| 坂井美日 | 鹿児島大学 | 日本語学 |
| 杉本篤史 | 東京国際大学 | 言語権論、言語法制 |
| 関穂乃佳 | 中央大学大学院法学研究科 | 国際人権法 |
| 中川奈津子(共同代表) | 九州大学 | 機能言語学 |
| 半嶺まどか | デンバー大学 | 応用言語学、社会言語学、マルチリンガリズム |
| 山下里香 | 関東学院大学 | 社会言語学 |
| 李在鎬 | 早稲田大学 | 日本語教育学 |
| 横山晶子 | 国立国語研究所 | 言語学、危機言語 |
活動記録
研究集会の開催報告、議論の要約、出てきた問いのリスト、文献メモなどは、随時こちらに掲載していきます。
(活動記録はまだありません。)
お問い合わせ・メンバー参加のご希望
この研究会に関するお問い合わせや、メンバーとしての定期参加をご希望の方は、以下のフォームからお問い合わせください。